野球肩は野球の投球動作(ボールの投げはじめ~投げ終わった後)を繰り返すことで肩に痛みをもたらすスポーツ障害のひとつです。
野球だけではなく、稀にハンドボールや槍投げ、テニス、バレーなど腕を大きく振るスポーツでも野球肩を発症する人はいます。投球障害肩とも言われ10代の学生から30~40代までと幅広い年代で発症し、初期はちょっとした痛みや違和感を感じる程度ですが、悪化すると手術や最悪の場合は競技を断念しなければいけないケースもあります。
また野球肩(投球障害肩)は投球動作によって肩関節に痛みを引き起こす疾患の総称であり、患部の状態により細かく症状が分けられています。肩関節の構造は複雑で、さまざまな症状が組み合わさっていることが多いため、正確な診断名をつけることが難しいと言われています。肩に違和感を感じたら安易な自己判断はせずに当院にご相談ください。
野球肩の主な原因としては下記3点が挙げられます。
肩関節だけではなく、肩甲骨・背骨・骨盤・股関節の柔軟性と可動域も非常に重要です。
踏み込みからボールを投げるまで適切に身体が連動していないと、動きが悪い部分より先に負担が掛かってしまいます。
野球における投球動作は大きく5つのフェーズに分けられます。
この中でも特にアーリーコッキング期(片足立ちから足が地面に着くまでの間)とレイトコッキング期(足が着地したあとボールを握る手が体のトップの位置に達するまでの間)は肩に大きな負担をかけます。総じてコッキング期と呼ばれる動作では、肩関節を内側へ捻ったあと一気に最大限外側へ捻るので、肩関節に非常にストレスが加わり、肩を痛めてしまうきっかけとなりやすいフェーズです。
野球肩は患部の状態によって細かく症状が分けられていると先述いたしました。ここでは野球肩の主要な疾患を紹介します。
野球肩の大半を占める疾患がこのインピンジメント症候群です。肩関節の前方に大きな力が加わることで骨と骨が衝突し、その間にある組織に損傷が起こって痛みが生じる病気です。
腱板とは、肩甲骨と上腕筋をつなぐ4つの筋肉の総称で、肩関節を安定して動かす大切な役割があります。投球動作でこの腱板を酷使し続けると、部分的に損傷したり断裂してしまい、肩が動かせなかったり痛みを引き起こします。
15歳以下の成長期に起こる肩の痛みです。正式には上腕骨骨端線離開(じょうわんこつこったんせんりかい)といい、捻る力・遠心力が繰り返し加わることで成長軟骨(骨端線)が少しずつ損傷してしまう疾患です。
投球動作を繰り返し行うことで上腕二頭筋が骨に付着する部位までに捻れが生じた結果、関節唇という軟骨組織が剥離・断裂してしまった状態です。
肩峰下滑液包とは肩関節の動きを円滑にする潤滑液の働きや、関節への衝撃を分散する役割があります。インピンジメント症候群などで挟みこまれた状態で繰り返し衝撃が加わると炎症が起きてしまいます。
上腕二頭筋長頭(力こぶができる筋肉)に投球動作を繰り返し行うことでストレスが加わり、その筋肉の端である腱に炎症が起こってしまう状態です。野球以外でもバレーボール・テニス・水泳などで好発します。
野球肩の症例は多岐に渡り、合併症を引き起こしているケースもあるため、原因を見極めることが大切です。肩だけではなく、姿勢と全身の可動域をチェックし、普段の投球動作においてエネルギーの伝達を妨げている部分がないかを確認します。投球動作や身体の使い方に問題がある場合は、適切なフォームを直接指導いたします。
ご自宅でのトレーニングやケア方法などもお伝えし、1日でも早い競技復帰をサポートいたします。
野球肩の原因を特定することが何より重要です。
まずは徹底した「問診」「検査」「触診」にて原因を見極めます。
症状に応じて早期に医療機関にてMRIを撮影していただきます。
当院は野球肩の方に決まった治療を行うということはございません。
見極めた原因と体質を元に、下記治療法の中から最適なものをご提案いたします。
患者様ご自身の状態についてご理解・ご納得いただいた上で施術を開始いたしますので、ご安心ください。
治療が終わった後は効果をご確認いただきます。
早く症状が改善するように来院頻度や期間をご提案し、トレーニングやケア方法もアドバイスいたします。
患者様からのご質問には分かりやすくお答えするので、ご不明な点はためらわずに聞いてください。皆様に安心して通院していただけるように心がけています。
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