転倒(尻もち)をあなどるな!

今年に入ってから2人ほど、『人生最大の痛み』とお尻から足にかけての坐骨神経痛症状の方がご来院されました。お二人とも急に痛くなって足を動かすのも辛いとおっしゃっていましたが、よくよくお話を聞いているとAさんは(80代)、2週間前に尻もちを着いて転倒したが、とくに痛みもなかったので放置していたとの事。Bさん(80代)は、4週間目にそういえば転倒したけど大丈夫そうだから放置していたそうですが、痛くて整形外科に行ったところ特に異常はないと神経痛の薬・注射を受け帰院。薬も注射も効果がないどころか神経痛の薬の副作用でふらふらで動くことも出来ず、途方にくれていたそうです。たまたま当院のすぐ近くに住んでいたこともありご来院されました。(徒歩2分の所を15分かかったそうです)

Bさんは、脊柱管狭窄症の手術を5年前に受けており、その影響かと考えましたが、Aさんの症例がありましたので転倒を見逃さないですみました。。。そういえば転倒後に股関節あたりが青くなっていたとの事でした。

お尻(臀部)の筋肉はとても分厚い

個人差はありますが、お尻の筋肉は、10cm~20cmもしくはそれ以上の深さがあります。これは私の推測でしかありませんが、転倒した際にお尻の深層で内出血が生じ、次第に坐骨神経に悪い影響を及ぼしたのだと考えます。坐骨神経に影響を及ぼすまでに時間差が生じているものと思います。

神経整体が効果的

お二人とも足の置き場もないほどの痛みを訴えておりましたが、お尻がカチンコチンに氷のように硬くなっていました。ここで筋肉をマッサージしたりしては逆効果で痛みが強くなる恐れが高いので注意が必要です。そこで今回は、優しく神経整体を施すと1度目の施術で7割ほど痛みが軽減し安心されておりました。優しく神経に施術を施すことで神経の流れが促進し、動かしやすくなり筋肉の緊張もほどけた様子でした。

レントゲンにはうつらない

転倒後、骨折などを疑い医療機関を受診される方も多いかと思います。レントゲンに異常がなくても数週間から1か月程度は、治療を受ける事をお勧めします。痛みが出てからでは遅いのです。治療をして痛みが出なければそれで良しとして、お早めに近所の整骨院ご相談されてください。お二人とも本当に痛そうでしたよ・・・

暑い日が続きますが、水分補給とエアコンの使用、湯舟にも浸かってこの夏を乗り切りましょう!