肩こりを訴える方のほとんどが姿勢不良、または骨格に歪みが生じています。
デスクワーク人口が多くスマートフォンが普及した近年では、巻き肩・猫背・ストレートネックは現代病と言える姿勢です。
本来は身体の一直線上にあるべき頭部が徐々に前に出てしまうと、頭を支えるために首の後ろや背中の筋肉は常に引っ張られた状態になり硬くなってしまいます。このように凝り固まった筋肉を安易に緩めるだけだと頭がより前に出てしまう可能性があります。
そのため、頭が自然な位置にくるよう姿勢を調整することが、症状を改善する上で必須です。

「筋膜」とは筋肉を包み込んでいる膜で、筋膜が癒着するというのは、血流の悪い状態が続くことで筋肉が硬くなり、筋筋膜の伸縮性が低下し、筋膜にシワができた状態で固まっている状態と言われています。
筋膜が癒着すると筋肉の動きを阻害してしまい、柔軟性が失われた結果として肩こりが生じてしまいます。筋膜が癒着する主な理由は長時間同じ姿勢を続けることです。ずっとPCモニターを見続けたり、長時間の運転をすることは筋膜が癒着してしまう可能性が大です。

自律神経とは血管や内臓など身体の動きを調整する神経です。
その自律神経が乱れてしまうことによって、所々で血管が収縮し血行が阻害されます。血流悪くなると、そこへ供給されるはずの酸素量も減少するので、筋肉が硬くなり痛みを感じるようになります。吐き気まで催すタイプの肩こりは自律神経の乱れに起因することが多く、自律神経を乱してしまう要因としてはストレス・生活の乱れ・ホルモンバランス・急激な環境の変化などが挙げられます。